2015年にパリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)にて採択されたパリ協定では「温室効果ガスの削減に向けて、生態系吸収源の評価・利用」が明記されており、長期目標として、21世紀後半には、温室効果ガス排出量を生態系が吸収できる範囲に抑えることが掲げられています。東京農工大学では、森林生態系や農地土壌によるCO2吸収に関する「グリーンカーボン」研究が進められてきて、多くの知見と技術を蓄積してきました。BX・GX国際教育研究拠点では、野菜やイネなどの陸上植物研究で培った知見と技術を活かし、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と連携しながら、代表的な「ブルーカーボン」である海草・海藻によるCO2固定に関する様々な研究を推進しています。