
微細藻類の新しい分子育種法の確立を目指して、ナノピペットを用いた電気浸透流に基づくインジェクション技術を開発しました。微細藻類はCO₂固定や有用物質生産の宿主として有望ですが、堅固な細胞壁の存在により、分子育種に有用な遺伝子やタンパク質の導入効率が低いという課題があります。本研究では2種類の緑藻を対象としてナノピペット操作条件の最適化を行い、高い導入効率を達成しました。本手法は、フェムトリットルレベルで液体を精密に注入できる特徴を有し、低侵襲な遺伝子導入技術としての有効性も期待されます。さらに、導入量を精密に制御できることから、微細藻類の遺伝子改変や代謝工学への応用が期待されます。
Tanaka T. et al., Marine Biotechnology, 27(108), 2025. https://doi.org/10.1007/s10126-025-10487-0
