
浅海域の炭素循環を理解するには、大型藻類群落における総一次生産量の正確な推定が必要です。本研究では、日本の沿岸域で代表的な2種の褐藻類(Myagropsis myagroides および Sargassum macrocarpum)について、形態的に異なる各部位(葉状体、茎、根茎部を含む多年生部分)および頂端部を、13C標識法を用いて現場ボトル法で一次生産量を測定しました。M. myagroidesの葉状体と頂端部は高い生産率を示し強光環境への適応と一致した一方、S. macrocarpumは弱光条件下でも安定した光合成能力を示しました。従来の生産量測定(葉状体と先端部のみから算出)に対して、部位別の生産量とその重量組成の加重平均によって求められた生産量は約60%であると算出され、過大(or 過小)評価が生じる可能性が高い従来の測定方法の改善に貢献しました。
Miyata T, et al., Phycological Research, 2025. DOI: https://doi.org/10.1111/pre.70006.
